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江戸文様ブックカバー

今年の梅雨はなんだか夜に雨が降るパターンが多いようですね。
しかも僕の中では梅雨明けの合図「カミナリ」が雨が降る時にはつきもののように鳴り響いています。
なんだかおかしいぞ?

ところで今日は浅草店に仕入れいたしました和雑貨のご紹介をさせて頂きたいと思います。

「江戸文様ブックカバー」です!
和柄のブックカバーは数あれど(当店でもいくつかお取り扱いしています)、江戸〜明治時代に使われていた昔の型から手染めされた生地のブックカバーはいかがですか?

さらっと簡単に申しましたが、これはとんでもなく貴重なものだと僕は思っています。

東京は江戸川区に染工場をかまえる高常さん。ここでこのブックカバーが染められています。手がけておられるのは昭和17年から染色を続けていらっしゃる高橋常兵衛さん、その歴史が示すように高齢のお方なのですが、僕など比にならない程にあふれんばかりの元気なお方です。

高橋常兵衛さんは、なんと3万枚にも及ぶ貴重な型を収集されています。ほんの一部を拝見させていただいたのですが、機械でも彫れないでしょ?という程に精巧で緻密な表現の型にはただただ圧倒させられました。
今現在ではそのような型を彫る事の出来る職人さんを探すのは難しいそうです。
また、模様の自由さや長い使用に耐えるよう絹糸を網のようにひいたものが見受けられました。もちろん実用面からそうしている事なのですが、その糸の繊細さすら美しく感じてしまいました。この作業が出来る職人さんはもういないとか。(現在では紗張りといわれる、いわゆる網を漆やカシューで貼付けたものが考案され使われています)

高橋常兵衛さんはこの型たちの前に立つと「染めて!染めて!」という声が聞こえてくるようだとおっしゃいます。
現在ではその高度な内容の型を扱える糊置きの職人さんもほとんどおられないそうです。どうにかこの貴重な日本の財産を今に伝えられないかという思いで「江戸文様ブックカバー」が誕生したのです。

ブックカバーは「錐ボカシ彫り-花唐草」、「道具彫り江戸小紋-昇り龍」、「変わり縞に燕」等々タイトルを聞いただけでもわくわくしてしまいます。(当店には19種類取り揃えております。)
地染めには「山桃」による草木染めが施され、その上に型の模様が染められています。
山桃の薄い茶色がなんともいえない味わいを醸し出しているのですよ。

こちらのブックカバー、グッドデザイン賞も受賞しています。
価格は945円(税込み)、商品の内容、背景から考えるとこの値段は合っているかと少々疑問になりますが(大変貴重な江戸の型が使われている時点ですでに値段の付けようがないような、というか雑貨に使える価格になるのか?というか)、高橋常兵衛さんのこの現代に日本の貴重な財産を伝えたいという思いが現れているのだと思います。

是非、実際に商品をご覧になり江戸時代の日本に思いを馳せ、今の時代にお気に入りの
一枚を見つけてくださいませ。
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プロフィール
HN:
日出夜
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/05/09
職業:
絵師
趣味:
園芸 石集め
自己紹介:
東京ローカルバザール 
絵師/デザイナー
東京在住

1993年 多摩美術大学美術学部デザイン学科染織デザイン科入学。在学中に染色技法(友禅染、ろうけつ染、型染、しぼり染)、スクリーンプリント技法(染料、顔料、特殊プリント)を専門に学ぶ。

1997年 学部卒業後、同大学染織デザイン研究室(改組にて生産デザイン学科テキスタイルデザイン研究室となる)に入室。7年間に渡り教育現場とテキスタイルに携わりながら、「染色する」という工程から生まれる素材感や色彩効果を中心に自らの表現を模索する。

2004年 大学研究室を退職し次なる活動の場を探しつつ自由きままな生活をはじめる。財力も尽き果て明日をどう生きるか?くらいの窮地の中、絵画を日々の糧のために描く機会にめぐまれ、人とのつながりの大切さを思い知る。その時、絵画を描く中で純粋に美しい色と形が描き出す世界の奥深さと安堵感を再認識する。

2005年 東京ローカルバザールのプロジェクトに出会い、プロジェクトの意図することに深く共感と意義を覚える。「布」「染色」「絵」「人とのつながり」という自らの創作の複数のテーマを一つに現せる場所としてこのプロジェクトを認識しデザイナーとして就任する。

2006年1月 東京浅草に「東京ローカルバザール」開店。

迅速堀起成为世界知名的T恤品牌Tokyo Local Bazaar,设计师兼创办人日出夜利用他对染织设计的知识 ,将传统的印染技巧运用于现代的设计上,打造出一系列色彩夺目,抢眼独特的T恤。Tokyo Local Bazaar的专门店设在东京的游客区浅草,更为产品添上日本独有的下町气息。
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