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070405
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この日記、書くか書かないか、悩みました。
でも、自分の中で、記録しておきたい気持ちの方が強かったので、あえて記しておこうと思います。

3/11
午後の睡魔に襲われかけていた中、ただならぬ揺れにハッと目が覚めました。
自分の作業している職場は大きなマンションの1F、にも関わらず、もの凄い、経験したこともない揺れ。
その時、そこには三人いたのですが、皆外へ避難しました。

外へ出てからもしばらくの間、まともに立っていられないくらいの揺れ。
これ、この近辺が震源地でないのなら、相当な地震なのでは!?と思いました。

残念な事に予感は的中…。

こんなにも大きな自然災害に見舞われたこと、自然の猛威をまざまざと見せつけられた思いです。

揺れが納まり、自分の机へ戻ってみたら半分以上飲んでいたマグカップの中のコーヒーがこぼれ出していました。地震の揺れで。

それを見た瞬間、自分の部屋の金魚たちや植物たちは!!!と、不安に落ち入りました。

早速、部屋の動植物たちの安否が気になるので帰宅します!と申し出ました。

足早に最寄り駅まで向かってみたものの既に電車は運転見合わせ…。ため息をついてまた事務所へもどり、ネットで路線情報をこまめにチェックしながらもいっこうに復旧の情報は無し…。

結局、終業時間になっても電車は動かず、というか、終日運転見合わせの情報が飛び込んできました。

歩いて帰ろう!と決意したところ、車通勤のスタッフが皆を送ってくれるという事になり、それに乗じることにしました。(大きな揺れから数時間が過ぎ、金魚たちの事もなかばあきらめていました…)

普段なら30分もあれば帰れる道のりを、大渋滞の中、四時間以上もかけ、やっとアパート最寄りの駅まで着きました。

もう、深夜0時も近く、お腹も空いていたのだけれどとにかく部屋の状況が気になり、一目散にアパートへ向かいました。しかしながら、空腹を放置する訳にもいかず、アパートから一番近いコンビニに立ち寄り食料調達を!と思ったのですが、既にコンビニ内の食料品は品切れ状態。普段は弁当が並ぶ棚には「サトウのご飯」がごめんなさい〜と言わんがばかりに陳列されていました。サトウのご飯ならウチにもあるし!と思い、何も買わずにまたアパートへ急いで向かいました。

ようやく到着し、玄関を開け電気を付けた途端、唖然としました…。
棚の上にあったものは全て散乱し、姿見は倒れ、間仕切りにしていたカーテンは破れ、足の踏み場もないほどに荒れ果てていたのです。

ああ、こんなにもひどい状況では…。奥の部屋の寝室にある水槽や鉢はもう無理だろうと覚悟しました。

散乱したものをかき分け、寝室の電気を付け、その状況にもまた唖然としてしまいました。ラックに置いていた鉢は全て倒れ落ち、部屋の1/3くらいまで土がこぼれて、しかも畳とラグは水浸し…。「ああ…」と思いました。恐る恐る五個ある水槽に目を向けました。半分以上、水はこぼれ出していたものの、金魚やメダカたちは健気にしているではないですか!!とても救われた気持ちになりました。

安堵感からか、空腹状態を思い出し、近くにある牛丼やへ行き食事をとろうと出かけました。営業しているようで、「よかった!」と思い店内に入るや否や、カウンターには数人のお客さんと食べ終わった食器で埋め尽くされていました。カウンターの中には深夜営業で一人体制で働いているお兄さんが呆然と「スミマセン、ご飯が炊けてないんです…」と。数十分待っていただければ…との事だったのだけど、そんな気にもなれず店を出ました。その隣の先ほど入った所とちがうコンビニへ、「何も無いだろうな…」と思いながらも入店。やはり食事になるような食料品は品切れ…。唯一カップラーメンとカップ焼きそばは数個だけありました。とりあえず、部屋の惨状は忘れ飲みたい!と思い、酒のつまみになりそうなカップ焼きそばを一つだけ購入し、再びアパートへ。

TVをつけ、被災地で起きていた惨状に驚きと危機感を感じながらもひたすら飲みました…。汗


3/12
荒れ果てた部屋を片付けなければ、倒れた鉢を元に戻さなければと思い、復旧作業のため、仕事は休ませてもらい、一日かけ、どうにか片付けを完了しました。


3/13
職場にてラジオから流れる原発事故の事の重大さに、またまた危機感がつのりました…。原発事故なんて、その後に与える影響ははかりしれないではありませんか。
仕事にもなかなか身が入らず、ラジオからの情報にずっと耳を傾けていました…。


3/14
もはや、開き直りで職場は出来る事だけ精一杯やろうという感じで仕事をしていましたが、皆、不安を抱きかかえています。直接的な被災はなかったものの、間接的に、いろんなショックを受けてしまいました…。


3/15
先往き不透明な中、自分としてもどのように仕事を進めればいいのか、正直分かりません…。


3/26
一週間以上があっという間に過ぎた感があります。ここへ来て、農産物や水(東京23区とその周辺)の放射能汚染の報道。すぐに人体に影響がある物ではない…、と、言われていますが。どのくらいだと影響が出てくるのかとか、もっと情報が欲しいです。
放射性物質の混ざった雨に濡れた体を放射性物質入りのシャワーで洗い流す…。






この震災からの数日間、TVでは被災地の惨状を伝えています。想像を絶する辛さや悲しみを知りました。
命がある事、ただそれだけで計り知れない希望があるのだと感じました。


被災地で失われた、生きようとしていた多くの命(人、動物、植物、微生物)。
志半ばで、世を去った尊い命に、心からご冥福をお祈りします。

また、非常に厳しい環境の中、生き延びた命に一日でも早く平穏な時が訪れる事を心からお祈りします。


激しい揺れの中、奇跡的に倒れずにいた水栽培のヒヤシンスが今、美しく咲いています。
この美しきヒヤシンスブルーを失われた命、苦しみの中生き抜く命に少しでも癒しを与えてくれますよう掲載させていただきます。
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無題
とても綺麗なヒヤシンスブルーです。
イギリスでもその日は、どこのスーパーに行っても周りの人から「日本人?家族は大丈夫だった?」と聞かれました。その日からずっと同時配信されている日本のニュース番組をネットで見ていたけれど、もう、ショックで辛くって。いてもたってもいられなくなりました。
私に今できることって、ほんとに募金ぐらいしかないんだけれどロンドンから日本のことを祈ってます。
くー。 2011/03/24_Thu_:05:51 編集
無題
あ、それから、金魚と植物たちも無事で良かった!!
というか何より日出夜さんとご家族に何もなくてよかったです。
くー。 2011/03/24_Thu_:08:38 編集
無題
くーさん。
遠く離れた地で、日本の現状を知らされる事はさぞかし不安な事だと思います…。
実際、今、日本、特に東日本は通常の状況では有りません…。被害の大きかった被災地の方々は大変な環境の中避難生活を余儀なくされています。
何か、自分に出来ることは?と色々日々思っているのですが、節約だったり、募金への協力だったり。自分の出来る事は小さな事だけど、多くの人が今、そういう気持ちでいると思います。そういう小さなたくさんの気持ちが集まれば大きな支援になるのでしょう。

それから、ウチの金魚や植物たちへのご心配、ありがとう!生き延びた命、大切に守っていきたいと思ってます!
日出夜 2011/03/26_Sat_:02:39 編集
人災
ヒヤシンスブルーとても美しいですね!自然の神秘を有り難く思います。体験した人にしかわからないことを、私は実家のテレビとツイッターで知るぐらいの日々です。(テレビ買わずのまま、今月電気代は1052円)現地に行けばテレビに映せない凄まじい光景だと思います。。日に日に原発による被害が拡大して、空気を吸っては危ない雰囲気になっています。。一人一人、ひとつひとつの生命が一瞬に亡くなり、こんな日本になるなんて悲しいです。今は、雷雨。地球が怒って悲しんでいるみたい。金魚ちゃん達が無事でよかったです(>人<)人間が造った原発で水を汚してしまっていることで動物・植物の生命の危機的状況です(x_x;)
生活上で困っていることがありましたら教えて下さいm(__)m
じじ 2011/03/29_Tue_:51:54 編集
無題
じじさん
震災後、連日のようにTVでは想像を超える報道が流れてきます。通常ならば、日に日に収まっていくようなものの、今回ばかりは違うようです。日に日に緊迫感が高まってきているような…。(特に原発)
TV局の人の中には集められた壮絶なVTRを目の当たりにし、精神的にショックを受けストレス障害を発症している人もいるようです。ミュージシャンでもそのような状態に落ち入ったとニュースで知りました。
きっと、世の中にはそんなふうに心を痛めている人も大勢いるのではないのでしょうか?

それから、ご心配いただきありがとうございます。計画停電も自分の住んでいる地域では行われていないようで、今現在は困るような事はありません。一日も早く、復興を実感出来る日が訪れる事を現地で頑張っている人たちに対し、エールを送りたい気持ちです。
日出夜 2011/03/29_Tue_:55:46 編集
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プロフィール
HN:
日出夜
年齢:
52
性別:
男性
誕生日:
1971/05/09
職業:
絵師
趣味:
園芸 石集め
自己紹介:
東京ローカルバザール 
絵師/デザイナー
東京在住

1993年 多摩美術大学美術学部デザイン学科染織デザイン科入学。在学中に染色技法(友禅染、ろうけつ染、型染、しぼり染)、スクリーンプリント技法(染料、顔料、特殊プリント)を専門に学ぶ。

1997年 学部卒業後、同大学染織デザイン研究室(改組にて生産デザイン学科テキスタイルデザイン研究室となる)に入室。7年間に渡り教育現場とテキスタイルに携わりながら、「染色する」という工程から生まれる素材感や色彩効果を中心に自らの表現を模索する。

2004年 大学研究室を退職し次なる活動の場を探しつつ自由きままな生活をはじめる。財力も尽き果て明日をどう生きるか?くらいの窮地の中、絵画を日々の糧のために描く機会にめぐまれ、人とのつながりの大切さを思い知る。その時、絵画を描く中で純粋に美しい色と形が描き出す世界の奥深さと安堵感を再認識する。

2005年 東京ローカルバザールのプロジェクトに出会い、プロジェクトの意図することに深く共感と意義を覚える。「布」「染色」「絵」「人とのつながり」という自らの創作の複数のテーマを一つに現せる場所としてこのプロジェクトを認識しデザイナーとして就任する。

2006年1月 東京浅草に「東京ローカルバザール」開店。

迅速堀起成为世界知名的T恤品牌Tokyo Local Bazaar,设计师兼创办人日出夜利用他对染织设计的知识 ,将传统的印染技巧运用于现代的设计上,打造出一系列色彩夺目,抢眼独特的T恤。Tokyo Local Bazaar的专门店设在东京的游客区浅草,更为产品添上日本独有的下町气息。
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