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070405
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先日の日曜日に、堀友三郎先生の個展「染色画の世界」を観に行ってまいりました。
僕の出身校の多摩美術大学の先生だった方です。直接、染織を教えていただく事は無かったのですが、先生の作品やお人柄に当時から色々勉強をさせていただいています。

染色画と聞いて、皆さんはどのような作品を思い浮かべますか?あまり馴染みのない分野かもしれないですね。
布に染料で染める行程を重ね、絵画を染め描くのです。染色は緻密な計算のもとでないと、思うような世界を表現する事ができません。失敗したからといって、上から絵の具で塗りつぶすような事が出来ないのです。また、形を染め表す為に「糊」や「ロウ」で防染(糊やロウが置かれた所は染料が入らない)します。その「糊」や「ロウ」の具合も温度や気温や湿度など、様々な環境条件に大きく左右されるのです。経験と技術が作品に如実に現れます。

堀先生の作品はとてもやさしい空気が漂っていると僕は感じます。非常に困難な道のりで生み出される作品なのですが、軽やかで透明感に溢れ、観る者に安堵感を与えてくれるように感じます。
年代ごとに並べられた作品は最近のものになるにつれ、そのやさしさがどんどん大きくなっていくように感じます。

先生はご高齢でありながら、今なお現役で作品を染め続けています。静かな雰囲気から想像つかないようなバイタリティーをお持ちなのです。僕が歳を重ね、堀先生の年齢になった時、先生のようにいられるかな?そうありたいな、と思いました。


堀友三郎展
「染色画の世界」
平成19年11月3日〜12月5日(水) 休館日11/26(月)、27(火)
調布市文化会館たづくり1階展示室(京王線調布駅南口徒歩3分)
10:00〜18:00 入場無料
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プロフィール
HN:
日出夜
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/05/09
職業:
絵師
趣味:
園芸 石集め
自己紹介:
東京ローカルバザール 
絵師/デザイナー
東京在住

1993年 多摩美術大学美術学部デザイン学科染織デザイン科入学。在学中に染色技法(友禅染、ろうけつ染、型染、しぼり染)、スクリーンプリント技法(染料、顔料、特殊プリント)を専門に学ぶ。

1997年 学部卒業後、同大学染織デザイン研究室(改組にて生産デザイン学科テキスタイルデザイン研究室となる)に入室。7年間に渡り教育現場とテキスタイルに携わりながら、「染色する」という工程から生まれる素材感や色彩効果を中心に自らの表現を模索する。

2004年 大学研究室を退職し次なる活動の場を探しつつ自由きままな生活をはじめる。財力も尽き果て明日をどう生きるか?くらいの窮地の中、絵画を日々の糧のために描く機会にめぐまれ、人とのつながりの大切さを思い知る。その時、絵画を描く中で純粋に美しい色と形が描き出す世界の奥深さと安堵感を再認識する。

2005年 東京ローカルバザールのプロジェクトに出会い、プロジェクトの意図することに深く共感と意義を覚える。「布」「染色」「絵」「人とのつながり」という自らの創作の複数のテーマを一つに現せる場所としてこのプロジェクトを認識しデザイナーとして就任する。

2006年1月 東京浅草に「東京ローカルバザール」開店。

迅速堀起成为世界知名的T恤品牌Tokyo Local Bazaar,设计师兼创办人日出夜利用他对染织设计的知识 ,将传统的印染技巧运用于现代的设计上,打造出一系列色彩夺目,抢眼独特的T恤。Tokyo Local Bazaar的专门店设在东京的游客区浅草,更为产品添上日本独有的下町气息。
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